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C-GAB計数の解き方

計算はできるのに図表問題で迷うなら、原因は計算力だけとは限りません。図表から必要な数字を選ぶところ、割合の基準を決めるところ、単位をそろえるところに分け、オリジナル例題3問で確認します。

日本SHLの公式説明では、数値情報を正しく理解する力に加え、計算を正確かつ迅速に行う力や、効率よく作業を進める力も測定内容に含まれます。つまり、複雑な計算を覚えるだけでは足りません。「何を求めるかを決める→必要な数字を拾う→計算する」の順番を安定させることが大切です。

C-GAB計数で迷いやすい4つの場面

求めるものを決める前に数字を見ている

図表には多くの数字が並びます。先に数字を追うと、設問に不要な列まで見たり、似た数値を取り違えたりします。まず「全体に占める割合」「前年との差」のように、答えの形を一言にしてください。

割合の基準を取り違えている

増加率なら元の値、構成比なら全体が基準です。分子と分母を置く前に、「何を基準に比べるか」を言葉で確認すると逆算ミスが減ります。

単位をそろえず計算している

円と千円、人と万人、実数と百分率が混ざると、式が合っていても答えがずれます。問題用紙やメモには、数値だけでなく単位も一緒に書きます。

正解した問題を復習していない

時間をかけて正解した問題や、勘で当たった問題は、本番では再現できない可能性があります。「正解」「不正解」ではなく、「自力で速く解けた」「解けたが遅い」「解法が曖昧」の3段階で記録しましょう。

図表はこの順番で読む

  1. 1

    設問から答えの形を決める

    金額、人数、割合、増減率のどれを求める問題か確認します。

  2. 2

    比較する対象を特定する

    年度、部門、商品など、使う行と列を絞ります。

  3. 3

    必要な数字だけメモする

    表全体を書き写さず、式に入る数字と単位だけを残します。

  4. 4

    計算前に概算する

    およその大きさを見積もると、桁違いや選択肢の取り違えに気づきやすくなります。

C-GAB計数の図表読み取りで分ける3パターン

増減率:基準になる元の値を分母にする

「どれだけ増えたか」は新しい値から元の値を引き、その差を元の値で割ります。新しい値を分母にしないよう、先に基準年度を確認します。

構成比:部分と全体を先に特定する

構成比は、求めたい部分を全体で割ります。表の一部を全体から落とすと答えが変わるため、合計へ含める区分を最初に囲みます。

比較:同じ年度・同じ単位だけを残す

販売数と達成率のように意味が異なる数字をそのまま比べません。比較する年度、単位、式をそろえてから大小を判断します。

3パターンを1問ずつ解く

以下は考え方を確認するためにJP-Brain編集部が作成した例題で、実際の試験問題ではありません。まず分子と分母を言葉で決めてから選択肢を見てください。

例題1:増減率は「増えた量 ÷ 元の値」

ある部署の研修参加者数は、次のように変化しました。2024年度から2025年度への増加率として正しいものを選んでください。

年度研修参加者数(百人)
2024年度1.20
2025年度1.38
  1. 13.0%
  2. 15%
  3. 18%
  4. 115%
正解と途中式を見る

正解:B(15%)

増えた量は、1.38 − 1.20 = 0.18(百人)です。増加率では増えた量を元の値で割るため、0.18 ÷ 1.20 × 100 = 15(%)です。

Aは差を新しい値で割った約13.0%、Cは差の0.18を18%と読んだ値、Dは2025年度が2024年度の何%かを表す115%です。

例題2:構成比は「部分 ÷ 全体」

ある説明会の参加方法別人数は次のとおりです。オンライン参加者が全参加者に占める構成比として正しいものを選んでください。

参加方法参加者数(人)
会場参加48
オンライン参加72
録画視聴40
  1. 30%
  2. 45%
  3. 55%
  4. 60%
正解と途中式を見る

正解:B(45%)

全参加者は48 + 72 + 40 = 160(人)です。オンライン参加者を部分、160人を全体にすると、72 ÷ 160 × 100 = 45(%)です。

Aは会場参加者の構成比、Cはオンライン以外の構成比、Dは録画視聴を全体から外して72 ÷(48+72)とした値です。

例題3:同じ年度・同じ基準で比較する

2つの商品について、2025年度の販売目標に対する達成率が高いものを選んでください。

商品24年販売(千個)25年目標(千個)25年販売(千個)
商品A1.602.001.50
商品B2.403.002.10
  1. 商品A
  2. 商品B
  3. 同じ
  4. 表だけでは判断できない
正解と途中式を見る

正解:A(商品A)

条件を2025年度の「販売数 ÷ 目標」にそろえます。商品Aは1.50 ÷ 2.00 × 100 = 75%、商品Bは2.10 ÷ 3.00 × 100 = 70%なので、商品Aのほうが高くなります。

Bは販売数そのものだけを比べた選択肢です。Cは両者の達成率を計算せず同じと判断した選択肢ですが、75%と70%で異なります。今回は同じ年度、同じ単位、同じ式がそろっているため判断でき、2024年度の列は使いません。

図表問題と分けて練習したい計算

項目確認したいこと
構成比部分÷全体で割合を出せるか
増減率差÷元の値で比較できるか
同じ単位にそろえ、簡単な比へ直せるか
平均合計と個数のどちらが不足しているか判断できるか
単位変換千・万・百万、円・千円などを迷わずそろえられるか

基礎計算で止まる場合は、計算だけを切り分けて短時間で練習する方法もあります。計算手順を再現できるようになったら、図表へ戻して「どの計算を使うか」を判断する練習へ進みます。

間違いノートは「次の行動」を書く

問題と答えを写すだけでは、同じミスを防ぎにくいものです。間違えた理由と、次回最初に確認することを1行ずつ残します。

ミス次回の確認
分母を逆にした「何を基準にするか」を式の横に書く
別年度を見た対象の行と列を指で交差させてから数字を拾う
桁が違った計算前に答えの概算と単位を書く
時間がかかった読み取り・式・計算のどこで止まったか記録する

問題集で図表読み取りを反復する選び方

例題で分母・分子の決め方を確認したら、C-GAB対応を出版社が明記している問題集で演習量を増やします。解説形式と収録方式が自分に合う1冊へ絞り、間違えた問題を解き直してください。

7日間で試す練習例

次の表は、7日間だけ試す場合の一例です。前半で正確な手順を確認し、後半で少しずつ速度を上げます。目標時間を超えた問題も途中で答えを見ず、最後まで解いてから遅かった箇所を確認してください。

取り組むこと
1日目少量を時間無制限で解き、ミスを4種類に分類
2〜3日目割合・比・単位変換のうち弱い計算を反復
4日目図表を見て、式を立てるところだけ練習
5〜6日目目標時間を設けて演習し、超過した理由を記録
7日目間違えた問題だけを解き直し、1日目と比較
参考:日本SHL公式総合適性検査GABとは?GABの測定内容

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